RMSS-note-3.20

†おしゃれだいきらい†

それってマウンティングじゃん!と言うのも恥ずかしいわけ

例えば例えば

 

A「Bちゃんとこは旦那さんが食事に寛容でいいよね~愛されてるよね♡」

B「(きたきた自分ちの旦那はうるさいけどそれに応えられてるアタシアピール、対して旦那が文句言わないのをいいことに家事手抜きしてるだろオマエwwwって言いたいんだろ)」

 

C「風邪ひいたんだって?大変だったね~!うちもインフルなっちゃってさぁ」

D「(きたきたうちのほうが大変だったけど乗り越えたよアピールオマエたいしたことねーだろいちいち言うんだwwwってかぶせてきたよ)」

 

ハイここはBさん、実際家事を手抜きさせてもらっていて、普段からシャキシャキ奥さんアピールしているAさんを「うざっ」と思っており、それと同時に「シャキシャキできるのいいなぁ」と羨んでいます。だからマウンティングされると敏感に察知し、「こいつマウンティングしてやがる」と、「そういうことする人なんだよね~」の「Aさんの人格を自分の中でランクダウンさせる」ことで納得しようとしています。

 

ハイここはDさん、「たしかに風邪で済んでよかった、インフルだったら大変だったわ」と理解しています。でもそこで自分の風邪話題にCさんがインフル話題をかぶせてきたことに「うざっ」と思っています。うざいので、「えーCさんのほうがたいへんだったのね!」と素直に言いたくはなくなります。あとはAさんBさんの例と同じになります。

 

その後EさんやらFさんやらに「Aさん(Cさん)がこういう感じでさー、なんかやたらマウンティングしてくるよね~」なんて陰口を言ったりします。

 

「はいその発言マウンティング!」と気づいて、頼まれてもいないのに分析するのは、された側。そうしたくなるのは、されてムカついたから。ムカつかなければ、気づきもしないで流してる。ムカついたのは、痛いところつかれたから。自分の思い通りの反応が得られなかったどころか、相手にもってかれてしまったから。

 

Bさんだって、料理は手抜きをしていても、掃除はきちんとしているかもしれない。Dさんだって、風邪なのに他のイベントが重なったりして、実際言うより苦労したかもしれない。そこをいちいち言うのもめんどくさい。言い訳がましいし、付き合ってられないから、あーはいはい。って流すけど、あとで「くそーマウンティングされた、むかつくわー」となる。

 

でも、料理にうるさい旦那より、寛容な旦那のほうがラクなのは事実だし、風邪よりインフルのほうがやっかいなのも事実。そこだけ見れば。

 

そこは無視して、話をずらして、とにかく「いちいちつっかかってくる鬱陶しい人」という格付けをして、対して自分は「表面上は『あーはいはい』って流せた人格者」、「相手の、底の浅い見え見えのマウンティング心に気づいた洞察鋭いアタシ」ということにしておく。

 

陰口叩こうが、自分で自分を納得させようが、どっちがどうっていう事実は変わらないし、AさんCさんがそういう発言をしがちな人だということも変わらないので、ムカつきたくなかったら、AさんCさんにはそういう話を一切しない。さもなきゃ、もう煽って煽って、逆に遊ぶ。

 

そしてもう、事実は事実として認める。人格攻撃にすりかえても不毛。自分がそういうすりかえをするような人間だと気づいてしまったら、ウワァァって自己嫌悪になるし、そんな姿をEさんやらFさんやらにさらしてしまった恥ずかしさも。自分が気づいてなくてもEさんFさんは気づいている。

 

あの人は私をうらやんでいるんだわ、だからあんな、素直じゃないやりかたで上に立とうとするのね? と、相手の気持ちを勝手に決めつけて無理に自分を納得させるより、私はあの人がうらやましいんだわ。と認めたほうがいさぎよい。それも面白くなくてイヤなら、もう考えない。相手しない。

 

あの人は自分が大変だったことを、私と比べて際立たせるためにあんなふうにわざわざアピールするんだわ、大変だったねって言ってほしいんだわ、いたわってほしいんだわ。って思うより、いや実際あの人は大変だったんだろうねぇ。うちは軽くてよかったわーと、ぼけーっと思ってたほうがラク。

 

自分が相手をうらやんでいることや、自分のほうが相手より苦労してないことを認めたくなくてジタバタするのは、結局やってることは相手と一緒のレベルだということを。

 

とはいえ、思うこと感じることは、反射神経みたいなもので、こう考えようと思ったらそう考えられるものでもないからまいったもんだ。ムカつくもんはムカつくのだ。